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秘密のキスは蜜の味【完結】
第5章 どうしようもなく君が好き

慌てて部屋に戻ると……………?

ベットの横でボーッと葉瑠ちゃんが立ち竦んでいる

「──葉瑠ちゃん?…?…どうした?」

へっ……?あっ!鏡…やくん。ここ……? コホッ。

──熱で少し錯乱してんのか?


瞳を潤ませて俺を見るから「辛いだろ」
葉瑠ちゃんをゆっくりベットに座らせてやる。

俺はベットの下に膝を付き子供に言い聞かせるようにゆっくり話す。

「葉瑠ちゃん熱が出てんだよ…家がどこか分かんないし、とりあえず連れて来たんだ!ココは俺が今日泊まるとこ」

「帰らなきゃ!」
葉瑠ちゃんは立とうとするけどフラついて崩れ落ちそうだ。

「ダメだよ。熱下がるまで寝てなきゃ」
咄嗟に俺の胸に引き寄せる。

「薬買ってきたから、これ飲んで少し寝な。すぐよくなるから、ね?」

頬を染めて肩で息をする葉瑠ちゃんに、さっき買わされた薬を飲ませてやった。


「葉瑠ちゃん洋服を脱いでベットに寝て」

俺がそう言うと─よっぽど辛かったんだろう!
素直に従うんだから。


ボーッとしながら俺の目の前でも平気で服を脱ぎ出した。
「え、ちょっ葉瑠ちゃん」
俺は慌てて葉瑠ちゃんに背を向けた!

ボスッ!!──へっ?

振り返ると葉瑠ちゃんは下着姿のままベッドに倒れ寝息をたてている。

なんて無防備
そこがまた可愛いんだけど

俺は脱ぎ捨てた洋服を片付け、おでこに冷却シートを貼り付けて顔を覗き込んだ……

荒い息を吐き続ける葉瑠ちゃん。


俺は髪を撫でながら可愛い寝顔を暫く見つめていた…

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