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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
葉瑠は夢の中。
俺の腕の中でウトウトしてる!
「葉瑠…眠いの?」
「う~ん。ねむ~い」
──眼を閉じたままカラ返事。聞いてないな?
葉瑠の髪を撫でながらボンヤリ考えていた─
「そうだ…朝になったら、もう一度あそこに葉瑠を連れて行こ……ペアで持てる物…なんかあるだろ?」
それが無意識に言葉に出てたみたいだ……
「お揃いの物買うの?」
えっ寝てたんじゃ…聞こえてた?
「うん。ウトウトしてたんだけど、鏡也君の声が聞こえてきて………」
俺を見上げてにっこり笑ってる。
クスッ…─そう。なんか買お!
離れてても少しは繋がってるって思えるだろ?
なにがいい?─
「う~ん。やっぱり持ち歩ける物がいいなぁ」
そうだな……じゃ後で見に行こ!
「うん。やった!……」
「葉瑠もう眠くないの?」
キスをしようとしたのに─
「うん。はっ?──あっ眠い凄く眠いから寝よ」
なんだ残念!!クスッ…
そう言ってたのに………しばらくすると
「何がいいかな?─ストラップ?キーホルダーとか。ペアリングもいいな?─あっでも鏡也君は恥ずかしいよね……」
テンション上がった葉瑠はさっきからまた自分の世界に入り込んでる。
クスッ…クスッ…
「葉瑠?随分体力回復したみたいだな…じゃあと2回位イケそうだな」
「なにが?」
「葉瑠を抱くってこと……朝までヤル?」
そういや、今日は寝かさないよって言ったもんな!
「うっ─鏡也君、なんかすっごく眠くなってきた」
「嘘つけ」