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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
*****
「鏡也君、あそこ」

昨日ね、すっごく可愛いの見つけたの!

腕を引っ張ってお店の前まで鏡也君を連れてきた!

「ほらっ見て。可愛いでしょ」
「………葉瑠これ?」

そうそう!
誰のCDだろうね?─これ。

フッ…「そうかこれか」

そう、鏡也君知ってる?


「これね、うちの会社の…」えっ?そうなの?
「しかもこのジャケット…決めたの俺だから」

え~‼ うそっ。

「良かった葉瑠が気に入ってくれて」

うんうん。気に入ったけど……
こんな嘘みたいな事ってある?

だから昨日、このお店の前で会ったんだ……

「ここに飾って貰えることになったから挨拶回り」

そっか。

「帰ったらこのCD葉瑠にプレゼントするよ」
ほんとに?嬉しい!

「それより今日は何しにここへ来たんだっけ?」

あっそっか。ペアの物探しに来たんだった。

鏡也君はアクセサリーなんてしないでしょ?
「あぁしたことはないなぁ」 だよね!

じゃキーホルダーとかが無難かな……

雑貨屋さんに行けば何かあるかも!
キョロキョロしながら歩いていると

「あった」
とっても、おしゃれな雑貨屋さん。

いざとなったら難しいね。
なかなかいいのが見つからない!

どうしよう!ふと目に止まったブレスレット。

《あ~可愛い~》
細身のレザーが3重になったペアのブレスレット。インフィニティーをモチーフにした真鍮の金具がついててイニシャルが入ってる。

カジュアルだけど、これならスーツにも合いそう。
いいなこれ……でも、鏡也君はしないよね!

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