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秘密のキスは蜜の味【完結】
第17章 心配でたまらない
「………んっ…フガフガッ」あ~遅かった!
「ぷはぁ…鏡也くんなに?」
フッ──なんでもないよ!ごめんごめん。
「二人とも似合ってるわよ」
「ほんと?鏡也君、似合ってるって♪嬉しいね♪」
葉瑠が嬉しそうに急に俺の腕に絡まってくるから……
「おっ……おう」
ヒロちゃん達の前で俺が恥ずかしいわ!
「鏡也…顔真っ赤だぞ」
「やだ鏡也君かわいい」
「うっ、うるせ~よ」
散々二人に弄られて…まったく勘弁してくれ!
「葉瑠ちゃん?眠いの?」
んっ?可愛いあくびだ…
「ううん大丈夫」ブンブン
「葉瑠…もう帰ろ?」
「まだ大丈夫」
葉瑠…眠いんだろ!眼が潤んでるよ!
「葉瑠…帰ろ。明日お母さん夜勤だって言ってたから、今日は早く寝て明日早く行こ」
「お母さん夜勤らの?」
「……うん。そうだって!おみやげ渡すんだろ…だから帰ろ」
「そっか夜勤なんだ♪♪」
いやほんとは夜勤かどうかは知らないけど、そうでも言わなきゃ葉瑠が帰ろうとしないから……
「ヒロちゃん洋子しゃん帰るね♪♪」
「ええまたね「葉瑠ちゃんまたおいで」
「は~い♪♪鏡也君帰ろ」
ガタンッ……
「あぶない」ガシッ!
葉瑠気をつけろよ!
勢いよくイスから立ち上がってよろけてんだろ…
「あっ危なかったね~♪いま~♪」ニッコリ
それはこっちの台詞だよ。
クスクスッ…
ほらっ葉瑠…ヒロちゃんと洋子さんが笑ってるぞ。
「鏡也…大変だな!気をつけて帰れよ」
あぁありがとう!じゃまた。