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秘密のキスは蜜の味【完結】
第17章 心配でたまらない
*****
「鏡也君…いいのほんとに?」

嬉しいけど…わざわざ送ってもらうのはやっぱり悪いな。
「いいに決まってるだろ、ほらっ行くよ」

鏡也君が手を引いてくれる。
「鏡也君…手反対」
「あっごめん」

反対側に回り改めて手を繋いだ。
「こっちだったな」

重なり合ったブレスレットに嬉しさが込み上げる

「鏡也君と一緒に帰ったらお母さんビックリするよ、きっと」

鏡也君が来たなら夜勤行かないって言うかもね。

「お母さん夜勤なのか?」
えっ?鏡也君がお母さん夜勤って………

「へっ、あっそうそう。そう言ってた」アハハハ

「…………」忘れちゃったの?



「この時間ならお母さんまだ家にいると思うよ」


ガチャ。
「ただいま~おかあさ~ん♪」


「葉瑠なの?入ってくればいいじゃない」
「お母さん、お客さん」


「えっ?待って」パタパタパタ

えっ?あらっ?
「こんにちは」

「鏡也君じゃない、やだビックリした」
「この前は突然電話しちゃって……」

「そんなのはいいのよ。良かった仲直りしたのね」

うん。心配掛けてごめんねお母さん。
お母さんもなんだか嬉しそう!

「さっ入って」
「はい。お邪魔します」


お母さんおみやげ。
クッキーでしょ 濃厚プリンにカステラ
チーズに……ラーメン

「ちょっと食べ物ばっかりじゃない」

お母さんったら、葉瑠が食べたい物みんな買ってきたわね……って

…そうだけど……

「お母さんもこれが良かったわ~」

えっ?ダメだよ。これは!

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