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秘密のキスは蜜の味【完結】
第17章 心配でたまらない

お母さんは私のブレスレットを指差してくる…
ダメ。お母さん何言ってんの?

「お母さんはお父さんに磁気ブレスレットでも買って貰ったらいいじゃない」

「まっ失礼ね」

──だって!
「冗談に決まってるでしょ、ねぇ鏡也君」

「あっ…アハハハ」
ムッ…お母さん…鏡也君が困ってるでしょ。

「鏡也君……ほんとに、葉瑠でいいの?」
「あっはいもちろん」

「葉瑠には遠距離は難しいと思うのよね」

えっ、やだお母さん。
そんな事、鏡也君に言わないでよ
大丈夫だから、今度こそ頑張るから……

「すいません、俺が不安にさせるような事を「もう一緒に住んじゃえばいいのに」

「えっ?「え~!」
お母さん………!?

「なんて…お母さんは思うけど、お父さんがね~」

ちょっとお母さんビックリしたよ…

「寂しくてメソメソする葉瑠が目に浮かぶけど…」

「大丈夫だもん」
鏡也君ががテーブルの下で手を握ってくれた。

「都内まで何時間も掛けて仕事に通ってる人たくさんいるんだから、行こうと思えばいつでも行けるわよ」

うん。そうだね!

「さて、せっかく鏡也君が来てくれて嬉しいけど、お母さん今夜夜勤だからもう行かなきゃ」

あっうん。………

「今日お休みだったのに体調不良の子が出ちゃって、交代したのよ……」

ふ~ん。大変だね………えっ?
今日お休みだったの?

ごめんね鏡也君…おもてなし出来なくて!

「あっいえいえ、お構い無く」

ま~お母さんが居ない方があなた達はいいでしょ?だって……



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