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秘密のキスは蜜の味【完結】
第17章 心配でたまらない
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もしもの事があったら……って思ったら電車になんて乗れないよ。

電話には出ないし…戻ってみたらやっぱり、鍵掛かってないし─何やってんだよ!

ここはガツンと言ってやんなきゃ…
そう思ってたのに。

(なんか動けなくてずっとここに座ってたから気が付かなかった)

俺が帰ってからずっと動けなかったなんて聞いたら…もう何も言えないだろ?

でも気を付けて…心配なんだよ!

ほんとはプライベートで仕事に支障が出るのは一番やっちゃいけないことだけど─

この手を離すことが出来なくて、とことん葉瑠にのめり込んでる!

明日からまた逢えない日が暫く続くんだからこれくらいは……いいよな。


「鏡也君……?お布団敷く?」
「なんで?一緒に寝ないの?」

「でも私のベッド狭いから!落ちちゃうかもよ」

あ~そっか!葉瑠は寝相が悪いからな~俺落とされちゃうよな?

え~私そんなに寝相悪い?
前に俺パンチされたじゃん……

あれはビックリしたよ。
大袈裟にからかうと葉瑠の顔色が変わってくる。

「ウソだぁ。そんなこと言われたことないけど」

「ほんとほんと…可哀想だから黙ってたんだよ」

ムッ…じゃ別々に寝るょ!

そう言って不貞腐れながら布団を敷きだした。
クスッ「葉瑠…アヒルの口になってるよ」

ベーだ!ふん。

「はいどーぞ。鏡也君はこっちに寝て下さい」
ポンポン

葉瑠は自分のベッドに潜り込もうとしてる。
クスッ「は~る」ヨイショ。

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