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秘密のキスは蜜の味【完結】
第17章 心配でたまらない

早く寝なきゃって思えば思うほど眠れない!

鏡也君始発で帰るから早めに起きなきゃいけないのに、あ~困っちゃう。

こういうときは開き直った方がいいよね!
よしムリに寝なくてもいいや……

明日からまた遠距離になっちゃうんだから…よ~く顔見とこ!

あんまり動くと鏡也君が起きちゃうから、そ~っと顔を眺める。うふっ!

寝ててもカッコいいな。
よ~く見るとタケルよりカッコいいかも!

クスッ……世間の皆さんは知らないんだ…鏡也君がエロエロ仮面だってこと。

私だけでしょ?ほんとの鏡也君を知ってるのは!

そう言えば私達、写真って撮ったことないよね?
欲しいな鏡也君の……

寂しい時に鏡也君の写真見たら我慢できるもん─

撮っちゃおっか!今

誰も知らない鏡也君を。


起こさないようにバッグに手を延ばすけど届かない。あ~だめだ。

そぉ~と腕をすり抜けて布団から出ようとした。

ガシッ。へっ?……あっ、捕まった!

「どこいくの?」

「あっごめんね、起こしちゃって…ちょっと携帯」

「誰にメールすんの?」メールなんかしないよ!

アラーム掛けようかなって!
「俺の掛けたから大丈夫」あっ……そう?

早く寝なさい!──って言われて、「はい」

あ~あ残念。また胸に引き寄せられて鏡也君の心臓の音をぼんやり聞いていた。

凄くそれが安心する!

たまに顔を上げて鏡也君を眺めようとすると…

「葉瑠…眠れないの?」

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