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秘密のキスは蜜の味【完結】
第17章 心配でたまらない

「あっ、うんごめんね。鏡也君寝られないね。私ベッド行くから鏡也君はゆっくり寝て」

「ダメ。いいからここにいて」

でも……朝も早いし疲れ取れないんじゃない?

「電車で寝るから大丈夫」うん。

なるべく動かないようにしないと!
「────!」


「葉瑠……俺、引っ越そうかな」
「えっ?なんで?」

突然そんなこと言うからビックリした!
どうしたの急に!

「なんで急に?引っ越したばっかりだよ」

そうだけど──
お母さんが言ってただろ?って

「都内まで何時間も掛けて通ってる人が居るって…
始発と終電の往復になるけど通えない事はないよ」

「俺がこっちから仕事に通えばいいよなって」
「………なに言ってんの?ダメ。そんなの」

今だって凄く忙しいのに……そんなの続かないよ、絶対ダメ。そんな生活してたら身体壊しちゃうよ。


「鏡也君お願いだから、そんな事は考えないで」

葉瑠……でもさ「私、大丈夫だよ我慢出来るから。いっぱい逢いに行くから…ねっ?」


「ほんとに……大丈夫か?」

大丈夫だから心配しないで。でもありがとう!
そこまで考えてくれて嬉しい。

「展示会が終われば落ち着くから、今までよりは行けると思うの」

本社でまたファッションショーをするから終わったら逢いに行くからね。

「ほんとに?…そりゃ楽しみだな」

私が心配ばっかり掛けるから鏡也がそんな事まで考えちゃって、申し訳ないな!

これからはしっかりするからね。

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