この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第17章 心配でたまらない
「あっ、うんごめんね。鏡也君寝られないね。私ベッド行くから鏡也君はゆっくり寝て」
「ダメ。いいからここにいて」
でも……朝も早いし疲れ取れないんじゃない?
「電車で寝るから大丈夫」うん。
なるべく動かないようにしないと!
「────!」
「葉瑠……俺、引っ越そうかな」
「えっ?なんで?」
突然そんなこと言うからビックリした!
どうしたの急に!
「なんで急に?引っ越したばっかりだよ」
そうだけど──
お母さんが言ってただろ?って
「都内まで何時間も掛けて通ってる人が居るって…
始発と終電の往復になるけど通えない事はないよ」
「俺がこっちから仕事に通えばいいよなって」
「………なに言ってんの?ダメ。そんなの」
今だって凄く忙しいのに……そんなの続かないよ、絶対ダメ。そんな生活してたら身体壊しちゃうよ。
「鏡也君お願いだから、そんな事は考えないで」
葉瑠……でもさ「私、大丈夫だよ我慢出来るから。いっぱい逢いに行くから…ねっ?」
「ほんとに……大丈夫か?」
大丈夫だから心配しないで。でもありがとう!
そこまで考えてくれて嬉しい。
「展示会が終われば落ち着くから、今までよりは行けると思うの」
本社でまたファッションショーをするから終わったら逢いに行くからね。
「ほんとに?…そりゃ楽しみだな」
私が心配ばっかり掛けるから鏡也がそんな事まで考えちゃって、申し訳ないな!
これからはしっかりするからね。