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秘密のキスは蜜の味【完結】
第18章 まさかの展開
「さあ飲もう。宮下君は何にする?」
「………えっと…!」
「あっ女の子に人気のアルコール控えめなカクテルがありますよ、それはどうですか?」ヒロちゃん。
「じゃ…それで、お願いします」
ヒロちゃんは私の事情を分かってくれてるみたい、ニッコリ笑ってくれた。
けど……鏡也君がずっとこっちを見てる。
眼が合ってもニコリともしない─
〝宮下いいか、この社長のご機嫌さえ取れれば大口の契約が取れるからな。頼むぞ〟
頼むぞってなに?どうすればいいの…
ただでさえこういうの苦手なのに!
しかも鏡也君が……睨んでる!
〝30分我慢しろ。そしたら何とかして帰してやる〟
ガンガン飲ませろ!……
社長は以外に酒弱いらしいから…
え~もう泣きたいよ。課長のバカ
「あのちょっと御手洗いに」
そう言って席を立った。
ヒロちゃんにトイレの場所を聞くふりしてカウンターにいる鏡也君の所に行こ。
説明しなきゃ。
カウンターの前まで来て小さく声を掛けた。
「………あのぅ鏡也君?……これには訳が「宮下君。トイレはこっちだぞ」
へっ……「あっちだってよ」
もうっ、振り向きもしないで嫌味な言い方。
うっ鏡也君怒ってる!
それ以上何も言えなくて「あっ…はぃ」
ヒロちゃんが苦笑いしてるょ。
どうしようもなくて鏡也君に背を向けると…
「あ~あ!約束したのにな~ドタキャンかよ」
もう話しぐらい聞いてよ!
そんな大きな声で言わなくたっていいじゃない!
しょうがない。30分だけ我慢しよう。
「社長。専務どんどん飲んで下さい」
早く酔わせて解散させなきゃ