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秘密のキスは蜜の味【完結】
第19章 一人暮らしなんて…へっちゃら!?

「どんな電話?」
えっと喋ったりはしないんだけど……

「何も言わないで切れちゃったの?」
───うん。ま~そうなんだけど。

「こんな時間にイタズラ電話って、お母さんは?夜勤なのか?…」

あっうん。そうなの!
鏡也君、絶対心配するよね?

〝ハァハァ…〟変態からのイタズラ電話──なんて言ったら

ひとりで住んでることだってまだ言ってないのに。

実は最近よく家にイタズラ電話が掛かってくるの。

トゥルルル…
「はい。宮下です」
ガチャ。ツーツー

あれっ間違い電話かな?

最初は出るとすぐに切れちゃう……ってくらいで
特に気にもしてなかったんだけど、

だんだん回数が増えてきた……

もし鏡也君に言ったら……
【やっぱり俺がこっちに……】
ってまた言い出すかもしれない…

別にイタズラ電話くらいなら大袈裟にしない方がいいよね?

「一人の時は留守電にしとけよ……用事があったらまた掛けて来るか留守電にメッセージ入れるだろ」

「あっそうだね!うんそうする」

もう忘れよう!
せっかく鏡也君が電話くれたんだから…


「ふぁ~」
クスッ「葉瑠眠いの?」
んっ……ううん眠くないよ!

やだ鏡也君と話してると安心する。
つい…欠伸が出ちゃった。

「眠いんだろ?また電話するからもう寝な」

え~大丈夫だよ。まだ切りたくない!

「まだ話したいょ」
「明日起きれるか?…」

大丈夫だから、ねっ…もう少しだけ!
「じゃもうちょっとね」

うんありがとう。

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