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秘密のキスは蜜の味【完結】
第19章 一人暮らしなんて…へっちゃら!?
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「ヒロちゃん来たよ~あっ鏡也君も久しぶり」

「おぅ英美ちゃん。また一段と腹がデカくなったな」

「そうなの!足の爪も自分じゃ切れなくて」
「そうそう俺が色々やらされて……」

「そんなの当たり前じゃない」

真司、贅沢言うな!……俺なら葉瑠に爪切って…!
なんて言われたら喜んでするぞ。

「鏡也君?葉瑠はどうだって…ひとり暮らし」

はあ?……ひとり暮らし?

「あれっ違うの?おばさんがおじさんのとこへ引っ越すから一人で住むんだって……」

なんだよそれ。聞いてないけど!

昨日も電話したけどそんなこと一言も言ってなかったぞ…

「えっ?……あっ鏡也君が聞いてないなら勘違いかな?…うん、私の勘違いだわきっと」アハハ─


「それいつの話し?」
えっと、英美ちゃんは首を傾げて苦笑い。

「英美ちゃん?──」

「あっ、あの~たしか展示会で…来たとき…かな」

はあ?展示会ってもう1ヶ月も前じゃん。

「なんで俺には言わねぇんだよ」


「それはあれだわきっと…鏡也が遠距離通勤とか言い出すから!………心配させないように黙ってたんだろ」

なんだよヒロちゃんまで─

それにしたって─
「鏡也君、遠距離通勤なんて考えてたの?」

「そうらしいぞ」
「それなら葉瑠は言わないかもね」

ガタッ。「俺帰るわ」
葉瑠の口からちゃんと聞かなきゃ。

「あっ鏡也君。葉瑠を怒らないで」

怒らないよ。話聞くだけだから!

葉瑠の事だからヒロちゃんが言ったように…俺に心配させないように黙ってたんだと思うけど……

でも……それじゃ寂しいよ俺は

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