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秘密のキスは蜜の味【完結】
第19章 一人暮らしなんて…へっちゃら!?

『ハァハァァ』えっ?
『あぁ…聞いてる?はぁ…いるんだろ…そこに』

「…………?…」

『いつも、見てるよ』
『君の事を考えてたら、我慢出来なくて』
ハァァァ
『早く…電話に出て…じゃないと…あぁイキそぅ』

やだ!どうしよう。
『早く…君に、触りたい、ハァハァァ、ハァハァァ』

怖くて…そこから動けなくって…
──その場にしゃがみこんで耳を塞いだ。

……早く切れて。

ピー。ガチャ。

グスッ、ウッ…ウッ…ウェ……もうやだ。

いつも見てるって……私を知ってるの?
家にひとりでいるって──


♪♪ヴーヴーヴーヴ♪♪

携帯のバイブが鳴ってるけど……

足が震えて歩けない。しばらくバイブは鳴ってたけど…そのうち着信は静かになって画面の明かりが消えていった。

お願い早く朝になって……

怖いよ!鏡也君


─────////
グスッン……グスッ……ズー

どれくらいの時間が経ったのか、少しだけ落ち着いてきた!…何とか重い足を引き摺って自分のベッドに潜り込んだ。


♪♪ヴーヴーヴーヴー♪♪

ドキッ。また携帯に着信。

──誰?

画面を確認して─ピッ

「……葉瑠……ごめん寝てた?」

グスッン…グスッン…
「……ウッ…ウッ」ブンブン─鏡也君。

「葉瑠、今日はごめんな」
「…………ウェ……ヒッグ………ヒック」

声を聞いたらホットして涙が溢れてきた!

「葉瑠…どした?怒ってんの?」ブンブン 違う。

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