この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第19章 一人暮らしなんて…へっちゃら!?
「ねぇある?♪」─あるわけね~だろ。
「じゃあさ~」コラッ!ちょっと待て。
「葉瑠…もう帰るぞ」
「え~まだ飲んでるよ♪」
これ以上はダメ。
家に帰ったら飲ませてやるから。ほらっ行くぞ!
…なんでそんなこと聞くんだよ。
「えっと、そんな事言ってくる人って何考えてんのかな?って」
「言われたの?」
「……ちがうけど……」
欲求不満の変態だな?そいつは!
相手にしたら危ないぞ葉瑠も気を付けな。
「…………うん。分かってる」
────///
「帰るぞ」タクシーを拾って乗り込んだ。
「帰るの…やだな…」
俺の肩に凭れて呟いてる。
どうしたんだよ。…やっぱりいつもと違うよな?
「………なんてね?─キャハハハ、」
はあ?─酔っぱらってふざけてんのか?
「飲みすぎちゃった」
ほんとだよ!今日の葉瑠はおかしいぞ?
「鏡也くぅん♪ちゅーして」
えっ?─またそんなこと言い出して、タクシーの運転手がミラー越しに見てるぞ。
「あとでいっぱいしてあげるから今は我慢して…」
耳元で囁いたんだけど─
「したくない?」
いや…そうじゃないけど…
タクシーの運ちゃんがさっきからチラチラ見てくるから!
見てんじゃね~よオヤジ!見せるかっ。
葉瑠は俺の膝に手を乗せて凭れてくる……
「我慢出来ないの?」
すぐ横で顔を見上げてくる!
その切なそうな顔が可愛くて運転手のオヤジを気にしながら…チュッ。
しちゃったじゃん!
クスッ──ウフフ