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秘密のキスは蜜の味【完結】
第19章 一人暮らしなんて…へっちゃら!?

けど、今泣いたら止まらなくなっちゃうから必死にこらえたよ!

「ふぅ~」大丈夫!落ち着いて行こう。

《はじめてのおつかい》に行くみたい!

ちゃんと帰れたら鏡也君褒めてね!

えっと先ずは切符買わなきゃ…

駅の看板見て─急に不安になった。
たって知ってる駅の名前がない。

……心細いけど。仕方ないね!


───
最初から人に聞くのは恥ずかしいからナビを使って乗り込んだけど、

暫くすると不安になる。
「これであってる?」

いい大人が人に聞くのも恥ずかしいけど……そんなこと言ってたら夜になっちゃう。

駅員さんに聞いてみよ。
もう夕方だし早く帰りたい!


教えてもらってようやく知ってる駅に着いた。

特急を使うと早いけど、お金が不安になってきた。

まさかこんな事になるなんて思わないから大金も持ってないし。

はぁ~鏡也君に借りてくればよかったな。

いちいち確認して気を張って、
何度か乗り換えして空いてる座席に座ると急に眠くなる。

寝過ごしたら困るから寝ないようにしてたんだけど………

いつの間にか意識がなくなっちゃって。

「…………/////」



はっ!!!!!えっここどこ?

周りを見渡して通過する駅名を確認するけど……

知らない。どうしよう。

下りた方がいいのかさえも分からないけど─



「お嬢さん大丈夫かい?」
「はぃ!」

近くにいた優しそうなお爺ちゃんに声を掛けたら
目的の駅は1時間も前に通過したって。

はぁ。もう泣きたくなってきた。

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