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秘密のキスは蜜の味【完結】
第20章 話し聞いてよ!
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「おぅ!鏡也…ドライブデート楽しかったか?」

「でかい声出すなよ!頭に響くんだよ」

「なんだ風邪か?お前、俺にうつすなよ」

二日酔いなんだよ。
昨日散々呑まされて、ダウン寸前だわ。

早く帰りたかったけど……

車…ヒロちゃんに返さなきゃいけないから!


「葉瑠ちゃんとこ行ったんじゃね~の?ドライブしなかったのか?」

したんだけど、遠藤の奴がヘマしたからさぁ……

〝またなんかあったのか?……〟って昨日のことを根掘り葉掘り聞いてきて、うるせーから喋っちまったよ!


「お前…葉瑠ちゃんを一人で帰したのか?」
葉瑠ちゃんかわいそうに。…って!

俺だってすげ~心配だったさ!

「そうムキになるな。無事に帰ったんだろ?」

帰ったけど…課長に迎えに来てもらったんだとよ!

「なんで?」知らね!


心細くなって誰かに頼りたいのは分かるけど……
なんでアイツなんだよ!

「なんだまたヤキモチか?」


「お前……話を聞いてから文句言ったんだろうな。理由があんだろ~」

葉瑠ちゃん何て言ってんだよ!

「寝てて乗り過ごしたらしい、金も足りなくて困ったって……」

─葉瑠はまだなんか話そうとしてたけど頭にきて電話切ったから……

俺が迎えに行けないんだから仕方ないんだけど。


「早く電話してやれよ。葉瑠ちゃん待ってんだろ」

あ~わかってるよ。

「じゃ帰るわ」

昨日は腹が立って嫌味なこと言って電話切ったから……きっと気にしてるよな。

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