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秘密のキスは蜜の味【完結】
第20章 話し聞いてよ!
「俺は明日本社に企画書を持って行くことになってる……だが、こっちの仕事が終わらなくて行けなくなった」
「俺の代わりにお前が行け」
えっ?………でも!
「わかったのか?─会議もあるから参加して内容を纏めて報告しろ。…それが終わったら後はオフだ」
適当に時間潰して帰ってくればいいから!
ついでに……行きたいとこがあったら行ってこいって…
「課長─それって」
「いつまでも宮下が落ち込んでたら、からかう奴がいなくてつまらないからな」
「グスッ、なんですかそれ……」
私に気を使って…鏡也君に会いに行けるようにしてくれたんですよね!
ちゃんと話して来ますから──
ありがとうございます。
課長に頭を下げて仕事に戻ろうとするとまた呼び止められた。
「あっそれと……俺は来月から本社に行くことが正式に決まったから」
えっそうなんですか?
こういう時はなんて言ったらいいんだろう…
「あの…えっと…課長が安心して本社に行けるように頑張ります」
ここは決意表明するしかないよね。。
「……フッ!そうか、っじゃ頼むわ」
はい。失礼します。
私の決意表明に課長は鼻で笑ったけど…本当にそう思ってるんです……
───///
明日の会議は朝からある。
私は早く終わるけど鏡也君も仕事……
終わるのを待ってたら終電の時間になって…話しなんて出来ないね。
こうなったら…今日行こう!
マンションのカギはある。
連絡が取れないから仕方ないよね!
中で待たせてもらお……