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秘密のキスは蜜の味【完結】
第20章 話し聞いてよ!
*****
「よし」
無理にでもテンション上げていこ!

「おはようございます。課長…昨日はありがとうございました、これ報告書です」

「あっあ~」

課長ったら、そんな顔して見ないで下さいよ。

人をお化けでもみるみたいに……

「さっ仕事仕事」

注文書を見ながら発送の手配…今度は間違えないようにしなきゃ!

昨日留守にしたから仕事が溜まってる。
なんとか今日中に発送しなきゃ週末になっちゃう!

たくさんの商品を振り分け梱包する
台車に乗せて運んで…時間を忘れて飛び回っていた。


「宮下、ここにいたのか…昼飯食ったか?」
「あっ、お腹減ってないんで大丈夫です」

「お前…じゃスープとか何でもいいから腹に入れてこい…顔色悪いぞ」

大丈夫ですよ!

忙しく動いていたいんです……忙しいと余計なこと考えずに済むから、お願いだからほっといて下さい!

課長の言葉を無視して動き回っていたら「あっ」

商品を取り上げられて……

なにするんですか?


「来い」手を捕まれた!

どこいくんですか?
早くしないと発送が間に合わなくなるんです。

課長は私の手首を掴んだまま歩き出した。


「ちょっと課長─離して下さいよ」
どこに行くの?

ガチャ……バタンッ。


えっちょっと!

商品を一時的に保管する倉庫に連れていかれて…そこで漸く腕が離された。

「何があった?」……なんですかいきなり!

「昨日彼氏に逢いに行ったんだろ?」

「──///」

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