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秘密のキスは蜜の味【完結】
第20章 話し聞いてよ!
「仕事の事もあるから藤堂さんに相談したのよ」
一人じゃ決められないから持ち帰るって言ってたそうだけど……
そりゃそうだろ!
辞めるとなるとそう簡単にはいかないよ。
〝葉瑠は鏡也君に嫌われたと思って忘れようとしてるのよ〟
「嫌ってなんか……」
「俺達、行き違いがあって…でも俺の気持ちは全然変わって「わかってるわ」
お母さんは俺の気持ちはわかるって言うけど
じゃなんで。
──葉瑠もまだ大人になり切れてなくて…思い込みが激しいとこがあるでしょ?……
人の話もよく聞かないですぐ行動に移しちゃうし─
今は鏡也君と遠距離だからまだいいのよ。
鏡也君はそんな葉瑠が可愛いって思うかもしれないけど、近くにいたらきっと疲れちゃうわよ
〝重いって〟
………もう少し葉瑠が大人にならないとまた同じことになると思うの。………
こっちで一人暮らしさせたら、いいかなって思ってたのにこんな事になって…
誤解でそんなこと言い出したとしても…いい機会かもしれないわ!
───ちょっと冷却期間を置いてお互いによく考えてみたら?────
葉瑠がもっと大人になって─それでも二人が一緒に……って思ったら…その時は葉瑠を鏡也君に任せる。
「──///」
ダメだよ!そんなの…
とにかく葉瑠と話をしなきゃ!
話せばきっとわかってくれるはずなんだよ。
頼むから、連れてかないでくれよ!
「お母さん…とにかく葉瑠と話をするまで待ってください」