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秘密のキスは蜜の味【完結】
第20章 話し聞いてよ!

葉瑠は緊張と不安で身体が震えてる、俺はそんな葉瑠の背中に手を廻し背中を撫で続けた……

「ごめんな」

葉瑠の涙を拭い顔を覗き込むと、潤んだ瞳がキラキラと光って眼が離せなくなった。

葉瑠の安心したようなその表情にドキドキする。

暫く見つめ合って…お互いに吸い込まれるように唇を重ねた。

葉瑠はまるで俺を確かめるように頬を撫で優しいキスを繰り返してくる…

そんな葉瑠に、これまで抑えていた感情が胸の奥から込み上げるようで堪らなくなった。

「葉瑠…」
「鏡也君……」

隙間がないほど強く抱きしめ合う。

我慢できなくなって貪るように唇に吸い付き強引に舌を捩じ込み口内を激しく犯す……

感情が激しく昂り切なさが胸を突き上げる!

「んっ…っ…ぁ…っん…」

何度も角度を変え顔や首筋に口づけを落とすと、徐々に葉瑠の身体も解れてきた!

「ンッ、ンッ…クチュ、ハァ」
……ハァ、はる!

どれくらいの時間そうしていたのか…漸く唇を離すと俺と葉瑠の間には透明な液体が長く糸を引いて落ちていった!

「はぁ…はぁ」
葉瑠の頬は紅く染まり…とろけた表情が堪らなくいとおしい!

ジュルジュル…
俺は零れた唾液を吸い上げ耳元で優しく囁いた。

「愛してるよ葉瑠…」

ここは病院の個室、当然だけど部屋に鍵なんて付いてる筈もなく……いつ誰が入ってくるかも分からないのに……

もう自分を抑えられない……

葉瑠が愛しくて、欲しくて堪らない──

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