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秘密のキスは蜜の味【完結】
第20章 話し聞いてよ!

「昨日二人で話し合って……なるべく早く一緒に住みたいと思ってます!」

「…………//」

「結婚前にこんなことお願いするのは非常識かもしれませんが……将来の事もちゃんと「わかった。………言いたいことはわかったから」

途中で話を遮られて…〝わかった〟……って

認めてくれるってことか?

一方的に俺が喋ったから呆れてるのか……お父さんはそれから黙ったままだ

お父さん…何か言って下さい。

「お父さん…」
葉瑠の声にお父さんもようやく重い口を開いた。

「葉瑠も同じ気持ちなのか?」

「……うん…私、鏡也君のとこに…行きたい」

テーブルの下で葉瑠の手を強く握ると葉瑠も握り返してくる。

「はぁ……ふたりの気持ちは分かった。けど…」

お父さんは深くため息をついて…
けど………って、やっぱり反対されるんだろうか?

カチャ…

電話を終えたお母さんが戻ってきて俺達の重苦しい雰囲気に驚いてる。
「─どうかしたの」


「母さん、二人が一緒に住みたいって──」
「……そう…なのっ?……」

なぁ……二人はまだ付き合って1年もたってないだろ…
今は二人とも…遠距離だし少しでも一緒に居たいって思うのもわかるんだけど…

いくらなんでも早過ぎるんじゃないか?

もう暫くこのまま遠距離を続けて…それからでも遅くはないだろ?──


ほらっ葉瑠は…会社まで辞めて鏡也君の所に行っても…ふたりが…その…もし、もしもだけど

別れるようなことになったら─

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