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第20章 話し聞いてよ！

「そんな…ひどいお父さん」

この先どうなるかまだわからないだろ……って！


お父さんからしたら溺愛してる娘が同棲したいなんて言い出したら反対するのは当然だろう…

確かに早いかもしれない。けど……

「なぁ葉瑠…鏡也君がダメってわけじゃないんだ、二人の事は認めてるし鏡也君を信頼もしてる！ただ…嫁入り前の娘が同棲はダメだしまだ早い」

祐輔君とだって長く付き合ってたのに別れたんだから……そう言われて。

「それは俺が「祐輔の時とは違うから！！！」

葉瑠が祐輔君と別れたのは俺が原因だ。
…ちゃんと話さなきゃ

説明しようとすると葉瑠に腕を掴まれた。

「葉瑠……」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ。
言うなってことか？

「一緒に住むのがダメなら別々でもいいの。ただ…近くに居たいの」

「お願いお父さん。ダメなら私…会社辞めないでここに残る」

「「「葉瑠！」」」

葉瑠はそう言ってお父さんに背中を向けた。

なに言ってんだよ。残るだなんてそんなの絶対だめだから

そんな葉瑠を見てお父さんは焦ったんだろう。

「葉瑠…じゃぁ…そうだ…カズのアパートでカズと葉瑠が一緒に住めばいいんじゃないか？」

そしたら鏡也君のとこに近くなるだろ。─って！

「お父さんそれはダメよ！私もカズに聞いてみたんだけど…困るって…。カズも彼女がいるみたいよ」

「何でカズにそんなこと聞いたんだ？」

自分の出した妥協案をお母さんに却下され、お父さんの口調も荒くなってくる！