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秘密のキスは蜜の味【完結】
第21章 これってサプライズ?
「あっはい」
「「「は~い」」」
いきなり課長がドアを開けるから…みんな急いで散らばっていく!
私も早くデスクに戻らなきゃ……
「宮下…行くぞ!」
行くって、どこに?あれっ会議じゃ……
「会議の前に…呼ばれたから……」
呼ばれたって…誰にですか?
私も?
ちょっと課長…なんで私が─
クスクスッ……
あっ!!笑い声が聞こえて振り返ると…
さっきまで、私をからかっていた同僚達がニヤニヤしながら手を振ってくる。
〝いってらっしゃ~い〟
やだ…また誤解されちゃう!
「宮下…」あっはいはい。
「課長…誰に呼ばれたんです?私もですか?」
エレベーターに乗ると課長は最上階のボタンを押した!
あの~何で私が……最上階は役員室がある。
平社員がそこに行くなんて滅多にないのに…
課長も一緒に呼ばれたってことは、私…何かやらかしちゃった?
なんだろ?……短い時間に必死に考える。
思い当たるのは、商品を違うお店に発送して課長と回収に行った事。
それ?……取引先の方は怒ってなかったけど…
それくらいしか思い当たらないよ?
なんか不安だな!
課長は何も言ってくれないから…
「課長…あの~私が…何か……」
チン。……ほらっ行くぞ!
エレベーター降りると課長が振り返ってにっこり笑うから……
「怖いですよ」
怒られるの?
もうっ……心の準備が……まだ出来てないよ!
コンコン。
「藤堂です。宮下を連れてきました」