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秘密のキスは蜜の味【完結】
第21章 これってサプライズ?
「だからお前、さっきからニヤついてたんだな」
なに言ってんだよ……ニヤついてなんてね~よ!
恥ずかしくてヒロちゃんにはそう言ったけど…
嬉しいに決まってるだろ!
だって葉瑠がさぁ──
(葉瑠…仕事辞めて後悔しないか?)
この仕事好きだっただろ?
葉瑠と一緒にいるためには仕方がない事だけど
(それはそうだけど…仕事はまた探せばいいでしょ?今は私には鏡也君の方が大事だから…)
…葉瑠が可愛いこと言うからさぁ─
ほんと堪んないんだよ!
クスックスッ あっヤバっ!
ヒロちゃんが笑ってる──
またカラかわれる。
「鏡也!お前って…こんなに可愛いヤツだったんだな?お兄さんは嬉しいぞ」
バシバシッ!あっやめろ!
カウンターからわざわざ乗り出して叩くなよ。
おい。他の客が変な目で見てんだろう…
〝そうかそうか!言ったかついに~〟
クスッ。俺よりヒロちゃんの方が嬉しそうだな。
まだ決まったわけじゃないんだけど……
とりあえず俺のマンションに近いとこに部屋を探しとこうかな?
セキュリティがしっかりしたとこじゃないと危ないからな……また遠藤に探させるか?
いや、ダメだな遠藤は…
きっと葉瑠が嫌がる!
いっそのこと俺と同じマンションにすればいいんじゃね?近いし安心だ。
一緒に住むわけじゃないから許してくれんだろ?
なんか楽しくなってきたな~
「ヒロちゃん…お代わり」
「呑みすぎんなよ」
わかってるけど…飲みたいんだよ!