この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第21章 これってサプライズ?
「本社で新しいプロジェクトが始まるの知ってるな?」
あっはい。課長の代わりに会議に出ましたから……
私が倒れる前日に
本社で新しく小売のお店を開店することになってて、その企画会議に出たばっかりだから
「その店のマネージャーを宮下くんが引き受けてくれるって藤堂君が言うから……今日はその辞令を渡すために呼んだんだよ」
は?……えっ?、なんの事だかサッパリ
「宮下くん本社勤務を希望してたんだろ?7月から本社勤務だ。頼んだぞ」
辞令を渡されて…詳しいことは藤堂君から聞いてくれ──って!?
「──???─はぃ」
「では失礼します。宮下行くぞ」
あっはぃ!
バタン──
「おい。大丈夫か?ボーとしてると転ぶぞ」
はあ~!ハッ……
「ちょっと課長どうなってんですか?」
「本社勤務だぞ良かったな?」
良かったな?って困りますよ!
私は辞表を出そうとしてたのに──
「本社勤務になったら彼氏の近くに居られるだろ」
えっ課長……「もしかしてそれで…私を……」
俺も忙しいからな小売店までやらされたんじゃ体が持たないよ!……宮下だったら顎で使えるからちょうど良かったよ。アハハハ
グスッ…かちょ~!
「あっおい。こんなとこで泣くな!俺が泣かせたみたいになるだろ?」
グスン、だって!
「うれしぃんですよ!かちょ~」
だってだって……会社辞めなくていいんでしょ?
それに……鏡也君の近くに行けるんだもん
「わかったから、はぁ~!お前なぁ……俺の前で泣くなよ~頼むから」