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秘密のキスは蜜の味【完結】
第23章 愛くるしい君
お店が終わったらヒロちゃんが私を連れて帰ろうと思ってたらしいけど、そこに鏡也君からの着信…
「鏡也のヤツ、凄い勢いで入って来たぞ」
「なんかイヤな予感がしたんだよ」
なにイヤな予感って!
仕事が終わって帰ろうとしたんだけど、なぜか私の事が気になって仕方なかったんだって…
私に電話しても出ないから、もしかしてと思ってヒロちゃんに電話したらしい。
「同じマンションなんだから俺が送るのに」
ヒロちゃんはニヤニヤしながら鏡也君を挑発する
すると鏡也君がその言葉にすぐに反応するから
「は?ムリ…危なくて信用できるかよ」
アハハハ…酷っでぇ~な。
「ほらっ葉瑠ちゃん眠そうだから早く連れて帰ってやれ」
わかってるよ!
行くよ葉瑠……うん。
「気をつけて帰れよ!葉瑠ちゃんまたおいで」
は~い。バイバイヒロちゃん。
ありがとね。
葉瑠歩けるか?おんぶしてやろうか?
ウフフ、今日は酔ってないから歩けるよ。
鏡也君もヒロちゃんも私を子供だと思ってない?
「子供みたいなもんだろ?」え~。
ひどいなぁ!
手は繋いでるけど、鏡也君は私の動きが遅くなるとすぐに心配そうに振り返ってくれる!
「ヒロちゃんに話聞いてもらったの」そうか。
「甘え過ぎかなって聞いたらね、私は甘えてもいいんだって」えっ?
するとすぐに立ち止まって振り返ってきた。
あっ、変なこと言っちゃった!
「葉瑠…話を聞いてもらうのはいいんだけど……うん。いいんだけと…話だけな……」
ウフッ…あたりまえでしょ!
ヒロちゃんだよ相手は、心配し過ぎ。