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秘密のキスは蜜の味【完結】
第23章 愛くるしい君
「はるぅ……着替えるよ」小さく声を掛けて汗で湿ったTシャツ脱がそうとすると……
「ん…な~にぃ、えっち…するの~?」
クスッ、違うよ。着替えるんだよ気持ち悪いだろ?
Tシャツを脱がして軽く身体を拭いてやる。
葉瑠の身体を見ないように手探りで……
だってほらっ葉瑠は今、裸だから…そんなん見て我慢出来なくなったら困るだろ?
「うんっ、やっ」あっごめん。
だめだなうまく出来ね~な手探りじゃ!
葉瑠を抱き起こして背中を拭いてると「あんっ…」
葉瑠?頼むから…そんな艶かしい声出さないで…!
「きょうゃくんっ」んっ…どした?
「えっち…しなぃの?」
「………!?」
熱でボーとしてんのになんちゅー事言うんだか。
俺はいつだってしたいけど…今はダメ!
俺がいつでもヤろうとしてるって思ってんだな?
熱下がったらな…今は大人しく寝ような…
わかってんだか知らないけど葉瑠は小さく頷いた。
「……コクン」
葉瑠の顔に張り付いた髪を退けて頬を撫でた。
そう言えばこんなこと前にもあったな…
うちの会社のリサーチで葉瑠に案内を頼んだ時……
最初に結ばれるきっかけは葉瑠が熱を出したからだったな。
クスッ…今考えたら、相当強引だったよな…!
それでも葉瑠が俺を受け入れてくれたから今こうしてんだけと…
可愛い寝顔を見つめながらおでこにキスをして俺も眠りについた。
───//
朝方になると、汗はかいてたけど葉瑠の熱は平熱にまで下がっていた!
よかったもう大丈夫だ。