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秘密のキスは蜜の味【完結】
第23章 愛くるしい君
あっえっとえっと!鏡也君?
「すげ~心配した、全然見つからないから」
凄い力で抱きしめられて苦しくなった……
ポンポン
お巡りさんが鏡也君の肩を叩いて
「彼氏?彼女苦しそうだよ」
あっごめん。
「君も迷子だったの?」
お巡りさんにそう言われちゃった!
アハハ……はぃ。
「葉瑠…帰ろ?」
鏡也君待って。実は……この子が
タクヤ君がね……
不安そうに私のスカートを握って離さないの!
お迎えもまだ来ないし私まで居なくなったら…
寂しいよね。
「ママがお迎えに来るまでいるからね」
優しいの鏡也君は……
事情を説明したら一緒にいてあげようって言ってくれて…
それにタクヤ君と遊んでくれるの。
初めは警戒してたタクヤ君だけど、そのうちにすっかり打ち解けて笑顔を見せるようになった!
「タクヤ。いいか?このお姉ちゃんはお兄ちゃんのだから、そんなくっ付いてないでこっち来い」
「やだ。ベーだっ!」
「あっ…タクヤ。離れろ」
ウフッ、まるで子供みたい…
暫く遊んでるとタクヤ君は眠そうに目を擦りだした…もう遅いから眠いよね可哀想に。
「タクヤ君お姉ちゃんに抱っこする?」
手を拡げると勢いよく私に抱き付いて来た。
すると……それを見た鏡也君が……
「タクヤ。お兄ちゃんが抱っこしてやる」
プイッ。
「あっお前どこに顔擦り付けてんだ、離れろ」
コチョコチョ…キャハキャハ
バタンッ……
「タクヤ。あっ良かった」はぁはあぁ…
「うっ、ママぁわぁ~ん」
あ、良かった!
漸くタクヤ君のママとパパがお迎えに来た!
妹かな…2才くらいの女の子も抱っこしてる。