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秘密のキスは蜜の味【完結】
第6章 ダメなのに惹かれてく
「おぅ鏡也来たかぁ、疲れ取れたか?」
「鏡也君久しぶり」えっ……
チッ!なんだ英美ちゃんかぁ?
だよな!
葉瑠がここに居るわけないけど、電話も繋がらないしイライラしていた。
ドカッ「ヒロちゃん飯」
「どうした?鏡也、機嫌悪いな」
「べつに」
〝おっ!エリカ様かぁ?〟
〝ヒロちゃんそれ古過ぎだから~〟アハハハ
〝だな! ハハハハ〟
──うるせ~よ、ふたりとも!ほっとけ‼
もしかして葉瑠から折り返しの電話があるかも!
着信があったらすぐに外に出なきゃ、この連中にバレたら面倒だからな。
携帯をチラチラ気にしてると…
「電話待ちか?」イヤそうじゃないけど。
「案外、葉瑠からの電話を待ってたりして」
ドキッ えっ?英美ちゃんなんで?
葉瑠からもしかして何か聞いてんの?
〝な~んて、違うかぁ?ハハハハ〟 はぁ~!
イライラするけどここは冷静に
「英美ちゃん、真司は?」
「買い物。もう来ると思うよ!」
あ、そう?
ま~どうでもいいけど
カランカラン
その時、入口が開いてキャリーバッグを持った真司が眼に入った………そんなデカイ荷物持ってどこ行くんだか。
俺には関係ないけど、とにかく今は腹が減って…早いとこ食ってもう一度葉瑠に電話してみよう。
「真司おかえり~、え~なんで~?」
デカイ英美ちゃんの声。
なにげに振り向くと──?
そこには……
困惑気味の葉瑠がいた。───?───?
「やだぁ葉瑠なんで?」
「葉瑠ちゃん?どした?」
ビックリしてヒロちゃんも声を掛けた。
葉瑠─えっ?どうなってんの。
電話……あれ?