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秘密のキスは蜜の味【完結】
第6章 ダメなのに惹かれてく

真司が慌てて……俺達のとこに駆け寄って来た!
「みんな大変!葉瑠ちゃん家出してきた……!」

「「「えぇ………?」」」


「コラッ!真司くん、そんなわけないでしょ?もうっ…」

えっ?

「ハハハハ、冗談!冗談!みんな信じた?」
なんだよ真司脅かすなよ。

「もぅ真司ったら!葉瑠ほんとは何なの、この荷物は?」


「仕事なの!今日た明日新規オープンのお店のヘルプで本社から借り出されたの。」


「仕事終わりに来てホテルに向かってる途中で真司君にバッタリ会ったの……」


〝そうそう─でっ無理矢理連れて来ちゃった〟

「そうだったの?ビックリした!こっちに来るならなんで電話くれないのよ~」

「ごめん英美ちゃん!時間が取れるか分からなかったから」


オイオイ──葉瑠ちゃん…‼

俺も居るんですけど─俺も電話待ってたんですよ?

ジィーと葉瑠を見てると、あっ鏡也クンって苦笑い。

「葉瑠ちゃん?ま~座って、鏡也席詰めろ」
はいはい。


隣に葉瑠が座る!なにげに嬉しかったりして──

でもみんなの手前馴れ馴れしく出来ないのが微妙だけど…

「久しぶりだね元気だった?この前はありがとー助かったよ」

「あっ…いえ」

葉瑠は恥ずかしそうに眼を伏せる。

「葉瑠ちゃんこの前熱出たんだって?鏡也から聞いたよ‼鏡也の事だからいろんな所に連れ回されたんだろ?」

「えっ?えっと…そう熱が出ちゃって!」

葉瑠?眼が泳いでるぞ
そんな顔してたらヒロちゃんが怪しむから


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