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秘密のキスは蜜の味【完結】
第23章 愛くるしい君

鏡也君はハンドルを握ったまま暫く考えてる!

どうしたの?怒っちゃった?
「行こ」
何かを思い出したのか急に車を発進させる。


「帰り遅くなるけどいい?」

それはいいけど
ドライブしながら来たから家までは、まだ遠いし私は大丈夫。


暫く走ると…
車はネオン輝くホテルの駐車場へ入っていく………

『LOVE HOTEL☆Cherry』

えっ?鏡也君…ここって!
「たまには、こういう所もいいだろ」

帰るんじゃなかったの?
遅くなるって言ったのはここに来るため?

なんでわざわざここに?

「ほらっ、行くよ」
えっほんとに行くの?

車から降りたのはいいけど
鏡也君の行動に戸惑って動けないでいた。

「葉瑠、いいからおいで」

手を引かれ訳の分からないまま後に付いていった…


──//
バタンッ
ギュッ─あっあの鏡也君?

屋に入って扉が閉まるとすぐに抱き寄せてくる!


「だめ?」
ダメじゃないけど…ここって、何て言うか……
ヤるための場所って感じでちょっと緊張する。

そんな、私を見て鏡也君は笑うの。

「クスッ…なにを今更」
それはそうなんだけど……

でも車はどうするの?─
ヒロちゃんに返さなきゃ…

〝いいよ明日で〟
──いつも、お昼過ぎまで寝てるから──
そう言って聞かないんだから仕方ない。

「走り回ったから、汗かいた風呂入ろ?」
私を捜し廻ってたから──
鏡也君にそう言われたらダメなんて言えるわけないでしょ?

「良かった。花火見る時ずっとくっ付いてたからキスしたくて仕方なかったんだよ」

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