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秘密のキスは蜜の味【完結】
第24章 大切なもの!
****
「鏡也君どう?引き受けてもらえないかしら」

なんで俺なんですか?
今、イベントの準備で一番忙しい時期なんです。

「分かってるわ。そっちの販売は協力するように社長にもよく言ってあるから」


──///
美幸さんに呼ばれてMSKに出向くと、いつも商談に使う部屋を素通りし応接室に案内された!

へっ?~ここ?……なんか嫌な予感がすんだけど。

「鏡也君実はね…………」

はぁやっぱりだよ!

一人娘の真紀ちゃんにこの業界の事を教えてやってほしいって……

そんなの社長や美幸さんの方が詳しいだろうに!

「それがダメなのよ。親の言うことは素直に聞かないんだから!」

美幸さんや社長もいろいろ教えようとしてるらしいんだけど、うるさがって聞かないないらしいから…

親子だから感情的になるのもわかるけど……

最近は顔を見てもろくに口も聞かないらしい。

ま~確かに!
俺も学生の時は親父の言うことなんて、面倒くさくて聞かなかったもんな。

それはわかるんだけど、だからって……
「俺だってまだ勉強中みたいなもんだから…」

「だからいいのよ、鏡也君が社長に教えられた事をあの娘に教えてほしいのよ」

美幸さんにそれを言われたら…断れね~じゃん

俺がMSKに商談に行った時に娘さんが見てたらしい。
「鏡也君を見て、(あの人誰?)って興味持ってたから鏡也君の言葉なら絶対素直に聞くはずよ」

いや俺が話したって聞くとは限らないだろ。

「実はね、娘にはもう話してあるの……鏡也君が教えてくれるなら勉強してみるって言ってるのよ」

は?─

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