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秘密のキスは蜜の味【完結】
第24章 大切なもの!

「あっそうですかね。鏡也さんがそう言うなら行ってみようかな……」

真紀ちゃんは恥ずかしそうにしてるけど、何かを決めたような力強い表情をしてるし─
いいんじゃない!

さてそろそろ終わろうか?
俺が教えてやれるのはこのくらいだ。

もう大丈夫だろう。

「じゃ真紀ちゃん俺の講義は今日で終了だ」
あとは自分で探りながらやるといいよ!

「これから頑張って」
俺からのエールだ!右手を差し出すと、ニッコリ笑って力強く握ってきた。

「じゃ帰るから、お邪魔しました」

「あっあの~鏡也さん」
へ?部屋から出ようとすると呼び止められた。

「なに?」
「えっと、あの……今日でもう終わりですか?」

うん…そうだけど!

「あの…いろいろ教えてもらった御礼を…」

「いいよそんなの」
俺も君の社長におんなじように教えてもらったんだから、それに御礼をされたんじゃ今後の付き合いが変わっても困る!

「でも~」


はぁ~!いいって言ってんのに…

それじゃ困ります…って一歩も引かないんだよ!

困ったな。もう帰りたいんだけど……
葉瑠が部屋で待ってんだよ。

「あっじゃさぁ、社長と美幸さんと…みんなで今度食事でもしようか?」

なっ?真紀ちゃんいいだろそれで。

「わ…かりました」
ちょっと納得いかないって感じの顔だけど、とにかく早くそこから抜け出したかった!

こんときハッキリ断っとけば良かったんだけど…

──//
葉瑠にはこの事は特に話してはいなかった。

別に意味はないんだけど、これは俺ん中ではあくまでも仕事の一貫だったから。

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