この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第24章 大切なもの!
「あっそうですかね。鏡也さんがそう言うなら行ってみようかな……」
真紀ちゃんは恥ずかしそうにしてるけど、何かを決めたような力強い表情をしてるし─
いいんじゃない!
さてそろそろ終わろうか?
俺が教えてやれるのはこのくらいだ。
もう大丈夫だろう。
「じゃ真紀ちゃん俺の講義は今日で終了だ」
あとは自分で探りながらやるといいよ!
「これから頑張って」
俺からのエールだ!右手を差し出すと、ニッコリ笑って力強く握ってきた。
「じゃ帰るから、お邪魔しました」
「あっあの~鏡也さん」
へ?部屋から出ようとすると呼び止められた。
「なに?」
「えっと、あの……今日でもう終わりですか?」
うん…そうだけど!
「あの…いろいろ教えてもらった御礼を…」
「いいよそんなの」
俺も君の社長におんなじように教えてもらったんだから、それに御礼をされたんじゃ今後の付き合いが変わっても困る!
「でも~」
はぁ~!いいって言ってんのに…
それじゃ困ります…って一歩も引かないんだよ!
困ったな。もう帰りたいんだけど……
葉瑠が部屋で待ってんだよ。
「あっじゃさぁ、社長と美幸さんと…みんなで今度食事でもしようか?」
なっ?真紀ちゃんいいだろそれで。
「わ…かりました」
ちょっと納得いかないって感じの顔だけど、とにかく早くそこから抜け出したかった!
こんときハッキリ断っとけば良かったんだけど…
──//
葉瑠にはこの事は特に話してはいなかった。
別に意味はないんだけど、これは俺ん中ではあくまでも仕事の一貫だったから。