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秘密のキスは蜜の味【完結】
第24章 大切なもの!

冗談だろ?俺には葉瑠がいるんだ。
真紀ちゃんに何かするわけないだろ!

「いくら美幸さんでも俺、怒りますよ」

「そうよね。ごめんなさい…じゃ真紀が一方的に鏡也君の事を…」

もう手続きも全部済ませて、出発を待つだけなのにどうしたらいいのって!

俺が二人きりで会うのはしたくないって言ったから、葉瑠に了解してもらって真紀ちゃんを説得してほしいって事らしい。

俺と一緒に仕事したいって…親のコネでうちの会社に就職しようって考えてんのか?

なんでこんな事になったんだよ。
マジで勘弁してほしい!


*☆。.:*:・'°☆

「ごめんな葉瑠」

1回だけ?ほんとにそれで終わるの?

もちろん1回だけだよ…ちゃんと話して来るから……

「…………わ、かった」

その代わり…私との約束忘れないでよ!

分かってるよ。

──//
すぐにでも話して早く終わらせたかったけど…
いよいよイベントも始まる。

とりあえずそっちを優先して真紀ちゃんの事はイベント終了後にって事にしてもらった。

その間に気が変わればいいんだけどな?


「鏡也さん外線です。輿石さんですって…あっでも美幸さんじゃないですけど」

えっ?まさか真紀ちゃん!

もしもし……「鏡也さんあの~」
やっぱり…真紀ちゃんだったか!

「ご相談があるんですけど、会ってもらえませんか?」
ずいぶん声のトーンも低いし元気ないな。

「イベントが終わってからでもいいなら…」

あっ!シッシッ…
遠藤、聞き耳立ててんじゃね~よ向こう行け。
まったく、仕事しろ!

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