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秘密のキスは蜜の味【完結】
第24章 大切なもの!
私がいつまでも駄々をこねてると困るよね。
「鏡也君がどうしてもって言うなら……今日は諦めてもいいよ」
「…いや大丈夫、約束したんだから行こう」
本当に…いいの…?
不安だったけど鏡也君は大丈夫って!
早く終わらせて迎えに来てくれるって言ってくれた
私、我が儘だったかな?
でも嬉しい、すっごく楽しみにしてたから……
今日じゃなきゃダメなんだもん。
鏡也君が来たら…ごめんねって言わなきゃ!
それからずっと時計が気になって仕方がない
「はぁ~」
私さっきからため息ばっかりだな。
──//
もうお昼過ぎちゃった。
鏡也君~まだですか~お腹空いたんですけど~!
なにか食べようかな…でも、もう来るかも知れないし…結局何も食べれなくて、時間だけかどんどん過ぎてっちゃう。
だんだん不安になってくる!
ほらっやっぱり早くなんて終わらないじゃん。
ほんとなら今頃はもう現地に着いてる筈だったのに
洋子さんが近くの観光スポットを教えてくれたけど…これじゃどこにも行けないな!
メールが来てるかもって何度も携帯を確認して、その度にため息ついて…
もうっ鏡也君ったら連絡くらいくれたらいいのに!
♪ピロ~ロン♪♪♪
メール……あっやっと来た!良かった。
終わったのかな?
「え?………」
【葉瑠ごめん…まだ終わらなくて、また連絡する】
なによ、これだけ?
散々待たされてこれじゃ、あとどれくらい掛かるのかも、今の状況だって分からないよ!