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秘密のキスは蜜の味【完結】
第24章 大切なもの!
何かあったのかも……
もう待ってられない…とにかく鏡也君に聞いてみなくちゃ。
トゥルルルル、トゥルルルル…ピッ。
「もしもし鏡也く「葉瑠ごめんな、もうちょっと掛かりそうなんだ、夜でも大丈夫か?詳しいことは後で話すから」
今、美幸さんの娘さんはどうなってるの?
なにがあったのか教えて……
「どういう状況なの?もうちょっとっで終わるの?…」
「…だから詳しいことは後で話すから待ってて…」
投げやりな返事。
なにそれ、そんな言い方しなくても…
私だって心配してるのに。
「今、話してるとこだから」
んっ……鏡也君が大丈夫って言うからずっと待ってたんだよ?
どうなってるのかも教えてくれないし
「じゃもういい…ゆっくり話してきていいよ」
「はぁ~葉瑠…じゃやっぱり明日にする?そしたらゆっくり出来るだろ?」
明日じゃ、行ったって…
「ううん…もういい、明日もいいから気にしないで、じゃあね「おい!葉瑠」ピッ。ツーツー
グスッ、ウッ……バカっ!
お世話になった人の娘さんなら…
そっちを優先するのは仕方ないんだね……
だから最初に諦めるって言ったのに。
すぐ終わるって言うから……
力が抜けちゃってその場に暫く座り込んだまま動けなくなった!
ゴロンと寝転ぶと、どんどん涙が溢れてくる…
ウッ。ウッ。
いつも私を優先してくれてたのに今日に限って…
いつ来るかもわからない鏡也君を大人しく待ってたら良かったの?
事情がわかったら私だって…ムリに行こうなんてしないのに!
私ひとりで浮かれてて…バカみたい!