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秘密のキスは蜜の味【完結】
第25章 俺の前で泣くな!
****
あ~あ!俺のウイスキー飲みやがって。
それストレートだぞ!

宮下はイッキ飲みしたウイスキーでご機嫌だ。

お陰でさっきの翔太の話はすっかり忘れてるみたいで……良かったけど……!

キャハハハ♪…
「ぶちょ~翔太さんも聞いて下さいよ~。あれっ翔太さんが消えた!」

翔太はちょっと外へ出た…
「え~お客様来たらどうするんですか?」

「大丈夫だ」
まだ開店の時間じゃないみたい…大丈夫なんだって

ふ~ん。そう?
「じゃ…ぶちょ~でいいや、聞いて下さいよ」

あのな~さっきから俺はずっと聞いてるぞ、
おんなじ話を。

「ぶちょー!!」
「なんだよデカイ声で…聞いてるから…」

私楽しみにしてたんです、でもね、黙ってた私も悪いし、何かあったんなら残念だけど仕方ないって…

グスッ、それで聞こうとしたのに……

あんな言い方しなくても……

「あぁほんとそれは酷いな、じゃもう別れろ」
「えっ?部長、なんで?」

なんでって、自分の彼女との約束を変更までして他の女のとこ行ったんだろ?

そんな男は止めればいいのに。

「そんな簡単に言わないで下さいよ、鏡也君にも事情があるんです」

なら我慢するしかね~だろ。

「男にはな、家族や恋人より仕事を優先しなきゃならないときがあるんだ」

我慢できないならやめた方がいい。

でもお前の彼氏は仕事じゃないんだろ?
しかも大事な彼女の誕生日だぞ!

彼氏はその誕生日より仕事の付き合いを優先したって事だろ?……いいのかそれで?

グスッ「やっぱり部長はいじわるだ!グスッ」

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