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秘密のキスは蜜の味【完結】
第25章 俺の前で泣くな!

いじわるじゃね~んだよ。
そういう事もあるって事!
だから俺がお前をここに連れてきたんだろ?
まったく泣いたり笑ったり忙しいヤツだな!
俺と会わなきゃど~せ宮下のことだ、ひとりでメソメソしてふらふら歩き回ってたに違いない。
良かったよ会えて。
〝頼むからもう泣くな。お前が俺の前で泣いたら、せっかく俺が吹っ切ろうと……はぁ~〟
「ん?グスッ…なんですか?ぶちょ~」
いやなんでもね~よ!
「なんですか~さっき何か言い掛けたじゃないですか~教えて下さいよ♪ねぇ~」
横にいる俺の方を向いて乗り出してくる……
そんなに近付いてくんな。倒れるぞ!
「キャッ―」
ほらっ…だから言っただろ!あっぶね~な。
そんなに乗り出したら倒れるに決まってんだろ。
宮下を支えたまでは良かったけど…
暫く動かないと思ったら、俺に凭れたまま力が抜けていく…
「おい!宮下寝るなよ、おい……はぁ~」
こんなとこで寝られたら、
俺はどうすりゃいいんだよ。
カチャン…
ちょうどその時、翔太が戻ってきた!
「あっ佳祐お前、俺にバースデーケーキ持ちに行かせて…最初からそのつもりだったのか?誰もいないと思って大胆だな」
違うんだよ。コイツが……
「ま~いいじゃん、暫くそのまま寝かしてやれ」
はあ?
「ど~せこんな機会でもないと触れることも出来ね~んだろ?」
「…………//」
翔太のヤツわかったようなこと言いやがって
「やっぱり葉瑠ちゃんなんだろ?佳祐が言ってた……天然娘は…」
「………」

