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秘密のキスは蜜の味【完結】
第25章 俺の前で泣くな!

「…あぁそうだよ!でもこいつは絶対手に入らないんだよ」
すると翔太のヤツ…
そうかいろいろ大変だな、お偉いさんになると……
しかし佳祐がこんなに紳士だったとは驚きだな!
昔の佳祐だったら狙った獲物はすぐに自分のものにしてただろ?
それが出来ないのかしないのか…お前も年を取ったって事だぞ。
(今がチャンスだぞ…葉瑠ちゃんを自分のモノにしなくていいのか?)
翔太やめろ…ニヤつきながら囁くな!
簡単に言うなっつ~んだよ…
出来るかそんなこと!
「おい!宮下…ほらっ、起きろ…ケーキあるぞ」
せっかくの誕生日だ、翔太に頼んでケーキを用意してもらったのに、喰わずに寝るなんてどういうことだよ…
「ん~ん?ぶちょ~眠い」ドキッ!
俺に凭れてんのに…顔だけ上げて喋るから…
お前なぁ、顔が近いんだよ!
俺をからかってんじゃね~だろうな?
「佳祐、顔が赤いぞ」
うっうるせ~よ!
赤くもなるだろ?こんな……近くで…
しかも…襟ぐりが広い服なんて着てるから胸元が…
あ~これ以上はダメだな…ケーキどころじゃない。
俺の理性が持たね~よ。
しょうがね~帰るか。
「宮下帰るぞ…起きろ」
「は~い♪」
は~い、じゃね~よ。無邪気にまったく……
翔太にタクシーを呼んでもらって乗せたはいいけど、また…あっこら…寝るな!
場所言ってから寝ろよ。
はぁ、どこだよマンションは?
俺の肩に頭を乗せて凭れてくる……
お前なぁ、安心して寝てんじゃね~ぞ。
このまま拐ってもいいのか?

