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秘密のキスは蜜の味【完結】
第25章 俺の前で泣くな!

今は、いろんな人や物に触れて勉強する時なんだから、こんな狭い所にいちゃダメなんだ!
もっと世界を視野に入れなきゃ!
君ならそれが出来るから頑張ってほしい。
じゃないと俺が真紀ちゃんに教えた事が全部無駄になる。
「………!」
真紀ちゃんはずっと俯いたままだ。
頼むから目を覚ましてくれよ!
今の君の気持ちは一時的なものだから、これから…もっといい出会いがたくさんあるはずだよ。
そのうち運命の人もきっと現れる。
「真紀ちゃん俺さぁ彼女のことが…凄い好きで堪んないんだよ。大切にしたいんだ」
だからごめんな!
気持ちは嬉しいけど俺が真紀ちゃんの事を好きになることは…絶対にない。
「鏡也…さん、グスッ」
頼むから、わかってくれ!
「ごめん…なさい。グスッ」
「わかってくれたか?」 コクン。
はぁ良かった!
それから美幸さんに連絡入れて、真紀ちゃんを家に送って…そしたらすっかり遅くなった。
──///
「葉瑠…ごめん真紀ちゃんを部屋に入れた」
タイミングを逃してずっと部屋で話してたから…
でも何もないからな!
葉瑠は不安そうな顔してたけど俺が手を延ばすと、その手を握り抱きついてきた。
葉瑠…?「……寂しくて…」うん、ごめん。
もう終わったから…大丈夫だからね。
「許してくれる?……」
コクン……葉瑠は大きく頷いてくれた。
「葉瑠?仲直りしよ、ねっ?」コクン
あ~良かった!
「葉瑠?ほんとごめんな。それと…もうひとつ」
「遅くなったけど………誕生日おめでとう」

