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秘密のキスは蜜の味【完結】
第25章 俺の前で泣くな!

良かった今日中に言えて……5分前だ。

ごめんなプレゼントも何も用意してなくて!

それに…楽しみにしてたパワースポットにも行けなくて……俺が〝やっぱり行こう〟って言ったのに。

明日…じゃない。もう今日だけど、朝になったら買い物行って葉瑠の好きなもの買ってやろ…

すると…葉瑠はいらない!って言うんだよ。

〝プレゼントがほしいわけじゃない〟
二人で一緒に居られればそれでいいんだって……

「でもそれじゃ……」ブンブン─

やっぱり首を振るんだよ

今日はたぶん何を言っても聞きそうにないな
また後で何か考えよう。

あっそうだ、ケーキがあったんだ!

「アイツ…あっいや、部長さんが用意してくれたみたいだよ!帰りに持たせてくれたから食べる?」

葉瑠の為に用意してくれたんだ、侮辱するような言葉は避けなきゃ…

「部長…が?…」

なにがあったか覚えてる?
ずいぶん酔ってたけど…

───
鏡也君の電話を切ってから、ずっと部屋にいたの……けど、こんな日に一人で部屋にいるって思ったら寂しくなっちゃって……

だから気分転換に人がたくさんいるセンター街まで出たの。

そこで偶然、部長に会って…

私が誕生日なのに一人でいたから、心配してくれたんだと思う。
お祝いしてやるって…

部長のお友達のお店に連れてかれて、ご飯をご馳走になったんだけど…

そこで、私…間違って部長のお酒を一気に飲んじゃって…

そこからは、あんまり覚えてないんだけど……

鏡也君……ごめんね。

「ん?なんで……」

だって鏡也君がいないのにお酒飲みすぎちゃった。

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