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秘密のキスは蜜の味【完結】
第25章 俺の前で泣くな!

そうか、なら責められないな!
でもアイツはきっと葉瑠の事を…じゃなきゃこんなケーキまで用意しないだろ?

葉瑠はアイツの事…どう思ってるんだろうか?

「葉瑠…あの…部長さんの事は…あっイヤ何でもない」

やめとこう!そんな事聞くのは…


「鏡也君だけだよ」
えっ、俺が気にしてるのが分かったみたいでそんなことを言い出した…

「部長が私みたいな娘を相手にするわけないよ」
いっつもドジって言って怒られてるんだから……

今日はたまたま、誕生日だったからで
私は鏡也君しか見てないから。

「心配しないで……」

葉瑠は俺を心配させないようにそう言ってるんだと思った!

「うんそうか、ならいいけど」
葉瑠にはそう言ったけど…

分かってないよ…葉瑠は
そのドジなところが男からしたら可愛いって事を。


「鏡也君もイヤだったよね?私が部長と一緒にいたから…ごめんね」


いや元はと言えば俺が葉瑠を一人にしたからこんな事になったんだ……

もういいよ!……お互い様だ。

さぁせっかくのケーキだ、食べよっか。

〝happy birthday☆Haru〟

悔しさは残るけど俺が出来なかった事をしてくれたんだって思うことにした!

それにいつまでも拗ねてたら葉瑠が可哀想だ。
ここは有り難く頂こう!

「あっそうだ葉瑠…待ってな」
ローソクの代わりにアロマキャンドルに火を付け部屋の明かりを消した。

「うわっ、素敵」

そうだな。こんなの貰っても使う事なんてないと思ったけど良かったよ、取っておいて!

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