この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ
「今は、ほんっとに葉瑠だけなんだよ……信じてもらえる?」
うん信じるよ。
でも、気になる事が─聞いてもいいかな?
「ねぇ、鏡也君は…その子の事が好きだったの?もし私と会わなかったらその子と付き合ってた?」
「う~ん…どうだろな?いい子だったんだけど、俺が曖昧な態度だったから彼女をそうさせちゃったのかもしれないな」
そっか!
ヤキモチ妬けないね…私にも祐輔がいたし。
「誰でもよかったんだ、あの時は…」
でも葉瑠に会ったから……
もう他には眼に入らなくてダメだった。
葉瑠に彼氏がいても止められなくて…でも諦めなくて良かったと思ってるよ。
「鏡也君……」
「な~んて、恥ずかしいわ。俺、なにでこんなとこで告白してんだ?」
クスッ…やだ!今凄く感動してたのに。
さっきまで私の腕を掴んでいた鏡也君の手がいつの間にか私の指に絡まっていた。
アハハ…「葉瑠がヤキモチ妬いてくれるのは嬉しいけど心配いらないって事だよ。わかった?」
うん……わかったよ。……で!それはわかったけど真紀ちゃんには2番目でもいいって言われたんだ?
「ん?あっ、それは…言われたけど……」
クスッ、わたし意地悪だったかな?
分かってるよ。
「それはダメって言ってくれたんでしょ?」
「…そう!葉瑠を大切にしたいからって言ったらわかってくれたよ」
うんありがとう鏡也君。
嬉しくて…思わず抱きついちゃった。
するとね…クスッって笑って頭をポンポンってしてくれるの。