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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ
───***
「宮下!今日…山内商事が来るから商品見てくれ」
私がですか?

メーカーさんが来ると商品の仕入れをしたり打ち合わせしたりするんだけど、今までは部長が一人でやってたのに……なんで私が?

「俺はいろいろ忙しいんだよ。宮下がLa☆briller(ラブリエ)のマネージャーなんだから徐々に仕入れだってやってもらわなきゃ」

マネージャーって言ってもまだ…全然
「やりたかったんだろ?仕入れ」

そうですけど…いいんですか?私がやっても……

部長は私が櫻井さんに気を使いすぎるって…全面的に私にやらせようとしてるみたい。

だって櫻井さんが……


本当なら毎日の日報は宮下宛にメールして下さい。って言ってあるのに…必ず藤堂部長の名前宛に送って来るし、問題があっても部長に直接連絡する。

はぁ…もう、完全に私を通り越してるんだから…

私…全然マネージャーの役目を果たしてないよね

櫻井さんはヤキモチ妬いてそうしてるのか、私みたいなのがマネージャーだから気に入らないのか分からないけど……

日報は部長が転送してくれるからいいんだけど!

相変わらず櫻井さんとはしっくり来ないから……
部長にしたら、それは困るよね!


「俺も暫くは一緒に見るからやってみろ」

「はぃ…わかりました」


私だっていつまでも形だけのマネージャーじゃイヤだもの、私を信用して部長が任せてくれるなら…

せっかくのチャンス……やってみよう。

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