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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ

だってそうでしょ?私達が忙しくても近くにいられるのは部長のお陰だもん。

じゃなきゃお父さんが許してくれなかったし

「それはそうだけど…」

大丈夫だよ。
忙しいって言っても毎日じゃないし私が鏡也君に会いに来るから

「うん」……
どうしたの?なんかずっと考えてる。

「鏡也君…心配してるの?前みたいに遠距離じゃないんだからどんなに忙しくても逢おうと思えば逢えるでしょ」
だってこんなに近くにいるんだよ!

全然逢えなくなるわけじゃないし…
ほらっ今日みたいに。ねっ!

……鏡也君?さっきからボーっとして!
なんかいつもの鏡也君じゃないみたい!
何かあったの?

「えっ?あっごめん。何でもないよ」

「そうだな!忙しくても二人の時間は作ろうな」
うん。絶対ね!

さっきの鏡也君が気にはなったけど、私がちょっと無理してでも会いに来れば大丈夫でしょ。


───///
「私が行くのに」
「ダメ、危ない」

鏡也君より私の方が早く終わるから行くつもりでいたんだけど…

俺が逢いに行くから家で待ってろって言うの。
私が夜遅く出歩いたら心配なんだって…

駅からじゃ私のマンションの方が近いから

「いいの?私そんな楽チンしちゃって」
「ラクじゃね~よ俺の飯作るんだから」

あっそっか。うんそうだった!ウフッ

「行くときは電話するからその時は頼むよ」って。

〝お茶漬けくらいでいいからな…いいか葉瑠…
いろいろ作るなよ。疲れるから…〟

フフッ、うんわかった!

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