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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ

ねぇ鏡也君、一人でだったら行ってもいい?
不安だけど一人で行ってみようなか…

「……ムリ、もっと心配になる」

でもそれじゃ…
「いいよ。行ってこい仕事なんだから」

俺のヤキモチだから…もう怒ってないから……

そう言ってくれたけど…
でも、イヤなんじゃない?

「鏡也君、部長の事…気になるんでしょ?」

私がいくら鏡也君だけって言っても心配なの?

「………//」
前からだけど最近は特に、私が部長といる時間が増えてるからイヤなのかな?

そう言えばこの前も
(仕事…そんなに頑張らなくても…)って言ってたし

今までだってヤキモチ妬いてたのに、今より仕事が増えて鏡也君との時間が減ったら心配するよね。


「私部長の事なんて何とも思ってないよ?」

「葉瑠はそうでもアイツは違う」

なんででわかるの?そんなことが
「なんでって見てれば分かるよ。気づかないのは葉瑠だけ」

私は鏡也君しか見てないのに…
「信用できないの?」

そうじゃないよ!って─じゃなに?

「信用してるけど……不安なんだよ…葉瑠の仕事が増えれば俺との時間が減って、アイツはいつも葉瑠の近くにいるんだろ?……」

鏡也君……


鏡也君は俯いたまま…

何考えてるの?


「俺こんなにヤキモチ妬いてさぁ、すげ~恥ずかしいし情けない」

鏡也君は嘆いてる。

…私だって……
「俺、不安でしょうがないんだよ。葉瑠に依存し過ぎてるのかもしれないな」

私が鏡也君を不安にさせてるの?

どうしたらいい?

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