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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ
「なぁ葉瑠……俺逹あのまま遠距離しなきゃいけなかったらどうなってたかな?」
えっ?なに突然!
遠距離のままだったら……
きっと毎日泣いて…会社辞めてたかも
鏡也君はやっぱり私に仕事辞めてほしいのかな。
「仕事辞めてほしいの?」
いやそういうわけじゃないけど……
あの時だったら…きっと会社辞めてたと思う…
でも今は……鏡也君の近くにいられるんだから、その必要がないじゃない!
それに…生活してかなきゃいけないでしょ?
家賃もあるし。
「じゃあさ…もしも、もしもの話だけど…また遠距離しなきゃならなくなったらどうする?」
「えっ…やだ!絶対やだ」
………鏡也君?なんでそんな事聞くの?
「あの時だったら仕事辞めてたかも知れないんだろ?もしこれからまた遠距離になるとしたら葉瑠はどうする?」
「…………///」
もしそうなったら寂しいか?って……!
そんなの寂しいに決まってるでしょ!
変なこと言わないでよ。忙しくても近くに居るから頑張れるのに……
「なぁ葉瑠…そうなったら俺について来るか?」
そうなったら……一緒に行きたい!
けど…仕事が
今はまだ……
「アハハハ……」
「……へっ?鏡也君?」
真剣に考えてたのに…急に笑い出すから、なんなの?
「冗談だよ!そんなに悩んじゃった?」
え?冗談?
…葉瑠が俺に黙ってるからちょっといじわるしたくなっただけだよ。
喧嘩したいわけじゃないんだ、ごめん。
もういいから仲直りしよ!