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第26章 愛すればこそ

鏡也君は冗談だって言うけど、でもそんなこと言われたら気になるよ！

もしこのままだったら……どうなるの？

私の仕事が忙しくなってすれ違いが多くなったら


違うよね？

私と別れようとしてるんじゃないよね？

不安で咄嗟に鏡也君の胸に飛び込んだ！
「葉瑠……」
「やだ、ヤだよ鏡也君」


「もうイヤになっちゃったの？」

「なに言ってんだよ」

だって！


…ﾌｯ…バ～カ。
「違うよ！もしもの話って言っただろ」

「葉瑠を嫌になんて……なれないよ」


ほんとに？

「葉瑠…そんな顔すんな」

だって鏡也君がおかしな事聞くから…


〝心配しちゃったか？〟
鏡也君は笑いながら顔を覗こうとする。

だってだって！
「葉瑠…顔上げて」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

「ほらっ葉瑠…」

私を膝に乗せて背中をさすってくれる。
すると不思議と落ち着いてくる…


「葉瑠…俺を見て」

顎に手を添え少し強引に上を向かされた。

少しだけ顔を傾けながら近づく鏡也君に胸の鼓動が激しくなる。


軽く触れるだけのキス。


鏡也君……冗談なんでしょ？
なのに、なんでそんな切なそうな顔してるの？


そんな顔を見たら不安で胸が苦しくなる。

「ダメだから……私を放さないでよ」


「……葉瑠……放さないよ。放せないんだよ俺が葉瑠に依存してるから」

鏡也君は強い力で抱き締めてくる。

……！？鏡也君？

どうかしたの？

元はと言えば私が鏡也君に言わなかったからいけないんだけど、それにしても今日の鏡也君は変だよ。