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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ

「お母さんお腹すいた。早く何か食べよ」
半年ぶりのお母さんとの食事。

子供みたいだけど嬉しくて…引っ越してからの事をお母さんにいちいち話してたら…

「葉瑠…ちょっと、落ち着いて」

だって話したい事がたくさん有りすぎて、ご飯食べたらお母さん帰っちゃうんでしょ?

そしたらあんまりゆっくり出来ないじゃない!

「あらっ帰らないわよ」
なんだそうなの?良かったじゃゆっくり出来る

ホテルも取って泊まるつもりで来たんだって…


「葉瑠…仕事忙しそうじゃない?大丈夫なの?」

うん大丈夫……って、なにが?
「鏡也君よ。まだ付き合ってるわよね」

お母さんなんて事聞くの。あたりまえでしょ。

「そう、ならよかったけど」

お母さんは鏡也君の事を心配してるみたい。

私が不器用だから、忙しくなったらきっと仕事優先になっちゃうんじゃないかって……


それは……これから気を付けるから。

この前の事もあるしお母さんにそう言われたらまた不安になっちゃうよ!

「あなた達一緒に住んでないの?」

へ?─住むわけないでしょ。

だってお父さんがダメって言ったから鏡也君はちゃんと約束守ってるよ。

たまに泊まったりするけど………それは内緒!

「そんなの黙ってたら分からないのに真面目ね」

え~いいの?
「ねぇお母さんいいの?一緒に住んでも」

だってどうせ半分同棲してるみたいになってるんでしょ………って!

そうだけど!

「あっでもお母さんの口から…いいわよ、なんて言えないわ」
うんうん。わかってる!

後で鏡也君に言ってみよう。

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