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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ
もし鏡也君と住めたら少しは安心出来るもん。
きっと喜んでくれると思うんだ。
お母さんの一言でテンション上がっちゃった!
早く鏡也君に電話したくてソワソワしてたら
「葉瑠…クスッ…鏡也君の声聞きたくなったんでしょ」
お母さんは笑いながら…もう帰ろうか?って。
違うよ。違うから……せっかく遠くから来てくれたのに気を使わせちゃった、ごめんねお母さん。
お母さんと二人
久しぶりに実家にいた頃みたいに話してると……
トゥルルルルル♪
お父さんから電話が掛かってきた。
「もしもしお父さん」
「はるぅ、ごめん今日は行けそうにないんだ」
うんわかってる!
お父さんはやっぱり仕事で来れなくて、お父さんのせいじゃないのに何度も私に謝ってくる。
お父さんもういいから、ねっ?気にしないで!
「ずっと会ってないもんな~会いたかったなぁ」
「まったくお父さんったら……ちょっと貸して」
なかなか電話を切ろうとしないお父さんにお母さんがキレた。
「もしもしお父さんもういいから、じゃ切るわよ」
ピッ!あっ……切っちゃった!
アハハ…お父さん、ちょっとかわいそう。
「いいのよ、さっもう行きましょ」
────//
お母さんもうここでいいよ。
「葉瑠…明日も仕事頑張るのよ」うん!
別れ際、お母さんは私の乱れた髪を手櫛で解いて優しい笑顔を返してくれる。
「今度鏡也君と二人で遊びに来なさいよ」
うん。そうだね。
私1度も行ったことないしね……
「じゃあね葉瑠…」うん。
「あっお母さん?今日はありがとう」